寝る前にスマホを見続けるクセをやめたいと思い、久しぶりに図書館へ。
図書館で実用書以外を借りるのはさらに久しぶりのこと。
わたしはドラマでもYoutubeでもマンガでも食に関するものが好きなのですが、なんとなく目に留まった本、小川糸さんの旅ごはんを読んでみました。
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なんて素敵な文章…!
エッセイ本で、旅行中に食べたものの紹介をされているのですが、味の紹介の語彙と組み合わせが秀逸なのは然ることながら、プラスアルファ情景のような、余韻のようなものを感じられる。
20代のころ母と何度か海外旅行をしたのですが、自分が旅したときの気持ちを思い出させてくれる、その一方でわたしには感じえない(味音痴)料理の深みを味わい、それを伝える小川さんの力。
たとえばわたしなら「口に合わない」と表現してしまいそうなその土地特有の材料を使った特徴的な味の料理も、小川さんにかかれば料理の歴史や背景、調理された方の人生や思い出と調合して文章にされて、
ああ、なんて素敵な文章!
このエッセイの中では小川さんがお母さまと確執がありそうなことや、配偶者の方とお別れになったことが、一瞬ほのめかされます。詳しい内容はここには全く書かれていません。
生きるって多面的だなぁと
シンプルであり、複雑だなぁと
旅で人や料理とのそのときどきの出会いを謳歌する一方で、それぞれに過去があり、入り組んだ現在もあるという
次は小川さんご自身の人生についても描かれている「針と糸」という作品を拝読させていただきたいと思っています。
追伸
本を読んでも、スマホのスクロール癖はまだまだ抜けない2024年7月。
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