先日、お話好きな70代男性(Oさん)と立ち話をしていました。
当たり障りのない世間話から始まったのですが、途中から「子供を持つことの勧め」的なとてもプライベートな内容に…
Oさんはわたしの配偶者の知人なので、わたしたち両人のことを知る人物です。
悪意や、詮索の意図は全くなく、純粋に子供のすばらしさを伝えてくれているだけなのですけれど、わたしでさえ結構ズーンとなりました。
わたしは子供を持つことに消極的な考えです。
試していないけれど、たぶん妊娠できないわけではない。(はず)
それで尚、
若い人は「子供は大変だ」とか「お金がかかる」というイメージが先行してしまうと思うけれど、産んだらとにかく可愛いし、苦労が苦労じゃなくなるよ
男性もそうだけど、特に女性は子供を産んで初めて本当に幸せになれるよ
少子化だし、子供作らないとだめだよ(笑)
これらすべてに煮え切らない、愛想笑いを返すわたし
これ、わたし産めない身体だったら涙こらえられなかっただろうなぁ
現に、なぜか、溢れてくるものがあります。
わたしは今の生活が好きです。でもそれはもし妊娠したらなくなってしまうものです。
しばらくして落ち着いたら戻れる可能性はあります。でももし、子供が定型じゃなかったら?
今の福祉では補いきれないし、どう考えてもわたし一人だけでそれを背負いこむことになります。
もし定型だったとしても、子育ての主軸はわたしになります。
主軸で子育てしたいと思えるほど、もし大変な子を産んだときに産んだことを後悔しないでいられるほど、「子供ほしい」の覚悟ができません。
わたしは子供が好きなほうだと思います。
人の子ですら可愛い。
だから、子供が可愛いのはわかっているけれど…
特に高齢の人から、良かれと思っての子供関連の声掛けは受けがちです。
子供はまだ?
3人くらい産まないとね
未婚率の上昇
選択肢の多様化
上昇する物価と停滞する所得
健康不安
若いうちに結婚して子供を産んでいたころとは時代も変わりました。
望んでも授かれない人も可視化されました。
わたしのように、この手の会話で軽傷を負う人もいます。
もし不妊治療中だったりしたら、心に重傷を負ったことでしょう。
30代子なし女性は「ほしい」と「難しい」を含む様々な選択肢と決断を迫られる側で、外野に言われなくても子供のことなど考えた上で今があります。
できたらどの年代の女性にも「子供をつくる・つくらない」の話題は避けるべきかと思いますが、特に30代~40代にとってはデリケートなところなのでやめてほしいかな…
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