ご縁あって11月初旬に宝塚歌劇を鑑賞しました。
感想
びっくりするほどカッコよかったです。
トップのお2人(月城かなとさん&海乃美月さん)の麗しいこと、また劇団全体のクオリティの高いこと。
幕が開いて数分で鳥肌が立って涙が出そうになりました。
内容云々というよりも、華やかさの影に感じる血のにじむ努力に。
「なんとなく所属して、なんとなくやってます。」または「わたし天才なんでなんかできちゃうんですよね~」では到達できない領域に思いました。
その日の劇のストーリーの舞台は第二次世界大戦後のドイツ。
男役は東側の軍の偉い人、女役は西側のトップシンガー。最初は反発しあった2人が徐々に惹かれ合う王道ラブストーリー×集団演技かのようなフォーメーションのあるダンス×歌唱×笑いのスパイス。
クサイセリフやシーンが苦手なので観劇前は
そういうののオンパレードだったりするのかな?
と一抹の不安もあったのですが、わたしが悪い意味で悶絶してしまうようなクサイシーンはありませんでした。
座席は18列の真ん中らへんで全体を見渡すのに最適な良席でしたが、フェアリーさんは劇中に通路に降りてくれるので、端っこの座席それはそれで良い席だと思います。
1時半から夕方までの数時間があっという間に感じました。
彼女たちの熱心な取り組みを見て、自分もお仕事頑張ろうというモチベーションが湧きました。最近身近で「この人のように頑張りたい」と思う出来事が減って、楽な方に流されてしまいがちだったので、没頭感・リフレッシュを始め、この観劇で得られたものがたくさんあってうれしかったです。
良さに気づける年齢は?
わたしが観劇した日は高校生男女の団体がいました。11月ですし、文化に触れるためのイベントとして企画されたのでしょうか。
エスカレーターで見かけた男子生徒が、パンフレットの裏に英単語のテキストを隠して熱心に見ていました。
わたし自身は、学校側から提供されるイベントって授業と同じでただ流れていくものでした。
楽しむでもなくて、学生としての義務として参加し、消費していました。
わかる。オレの学生時代は歌舞伎鑑賞だったけど、ほとんどの生徒が寝てた。今思えば失礼だったよね。
彼もそんなことを言っていたので、わたしだけではなくて若い子って、学生って、そんなものなのかもしれません。
自分から選択したわけでなく、流れる日常の中で受動的に与えらた宝塚観劇の機会をあのときの高校生たち、とくにターゲットから外れそうな男子たちはどんな風にとらえたのだろう。
あの子たちの中に今回の機会によって人生の彩り方に気づいた子がいるといいなと老婆心に思うのでした。
コメント