友人は必需品か嗜好品か

DIARY

他人のことがあんまり好きじゃない。

嫌いではないけど、好きになりきれないって感情。

「なんだか〇〇さんに嫌われてしまった気がする。何か気に障ることを言ってしまったかも」と友人や家族から相談を受けることもあるが、自分がそういう感情になった経験があまりない。

自身の失言によって他人を傷つけてしまったのだとしたら申し訳ない気持ちにはなるけれど、「友人としてその人を失ってしまう」ことにあまり悲しみを感じない。

それはわたしがその人のことを100%は好きじゃないからで、100%に満たない理由はわたしがその人に期待しすぎだからだと思う。

相手に非があるわけではない。

返し方

誰かが「わたしってブスだから、モテなくて」と言ったとして その子は「まぁ、そうだね」と同調されたいわけではない。

たぶん「えー!そんなことないよ!何言ってるの!」あたりの返しが無難。

太ったとか、貧乏だとか、ネガティブ系の発言を「あなたはそうだね」と肯定されたくはないものだろうと思う。

個人的には美意識が多様になった現代に「ブス」は存在しないと思うけど、思春期で多感な学生や狭いコミュニティに属す人の中には「自分は美しくない」と思い込んでしまう人もいるだろう。

自己評価がそうだったとして、そのうえで「わたしはブス」と周りに発言するのは 申し訳なくてなかなかできないことだと思う。相手に「そんなことないよ」のうそを強要するに等しいから。

そんな感じで、人は多かれ少なかれ相手に期待する反応がある。

わたしはその期待値が高いと感じる。

勘違いで嫌われたとして

わたしが気に障ることをして嫌われてしまったとして、

実際の意図と違う解釈をされて嫌われてしまったとして、

そんなことで嫌われるなんて今後の会話に気を遣うわ と思うから

自身の非を詫びて、弁解して、今後ともよろしく なんて面倒くさいし、したくない。

仕事関係や利害関係ある場合を除き、さよならで構わない。

数年前にイギリス人の友人がいた。

わたしはその子を何度か激昂させた。

ほとんど忘れてしまったけど、「イギリスでは冷凍食品の種類は豊富?よく食べるの?」と聞いたことにキレられたのは覚えている。

ステレオタイプにはめないでってことだったと思うけど、ただの雑談なのだから、「そんなに品ぞろえは日本と変わらない」とか「わたし自身は冷凍食品を買わないからわからない」とか そんな返答を期待した。

「それなら”あなたはイギリスの冷凍食品についてどう思う?”とでも聞けばよかった。あなたの聞き方が悪い。」と、彼女を擁護する方はたくさんいるだろうけど、そういうのが面倒くさい。

わたしが思う「普通の聞き方」で通じ合えない人と友人でいることは難しい。

頑張ってチューニングを合わせていく気力もないので、近くに住んでいて何度かお茶したこともあったけど、その後未練なく削除した。

正しくないけど生きやすい

一人一人と大して向き合わないわたしのやり方は正しくはないと思う。

でも人間なんてはいて捨てるほどいるんだし、自分と合わない人と無理して友人にならなくてよくない?のスタンスは気楽で生きやすい。

こんな風に思えるのも、すでに気の合う家族や友人を何人か持っているからこそで、そういう人が周りに1人もいなかったら、合わない誰かにも固執してしまうのかもしれない。

ぶつかり合って、お互い馴染んでいく友人関係もステキだけど、そういうエネルギーがないタイプなら類が友を呼ぶのを待とう。

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