ありきたりな感想ですが、とても良かった!!
1~3巻までの間ではそれぞれの人生についてはまだそこまで詳細には語られていません。
バリバリ働くクールでカッコイイ沙苗さんと、ムードメーカーの栞さんと、おっとり可愛い晴子さんの3人のルームシェアの様子にフォーカスされています。
学生時代からの友人で気心知れたやりとりがとても良い。
成熟した大人なので、恋愛のいざこざも起きないし、ケンカして仲直りするようなエネルギーを使うイベントも起きないし、まったり気分で読み進められます。
みんなでホームシアターを楽しんだり、思い立って夜にお散歩したり、日常の楽しみ方や幸せが満載です。
わたしが特に好きなシーンは2つあって、1つは過去の回想シーン。
沙苗さんに悲しいことが起こったときに、栞さん、晴子さんのそれぞれが押しつけがましくなく沙苗さんを励ますところで、友情は良いものだとしみじみ感じ入りました。
もうひとつは夫を亡くした晴子さんをルームシェアに誘うシーン。
晴子さんはお子さん家族と同居の方向性になっていたのですが、自分の気持ちに正直に、沙苗さん・栞さんとのルームシェアを選択します。
沙苗さんと栞さんが一緒に住み始めたときもそうなのですが、お互いそれを求めているという両想い感にぐっときます。
この3人のやりとりや関係性は実現可能範囲でありつつも実現不可能な理想郷とも感じられる絶妙さがあって、その手が届きそうで届かない感じに引き込まれます。
個人的には

この生活に憧れない女性っているのかな?
と思うほどの桃源郷でした。
これの男性バージョンもちょっと見てみたい
学生時代からの仲良しオジ3人がルームシェアして、恐らくマダムたちよりはくだらないことで少年のように盛り上がって楽しく平和に暮らす世界…
これの50年後の世界…(変わってなさそう
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