宝塚月組公演 GUYS AND DOLLS を鑑賞してきました。
数ヵ月前に劇場内に貼られたポスターを眺めていたところ宝塚古参の雰囲気をまとったおじさまに

もうこの演目のチケットはとれてる?
これ名作だし、版権の問題でDVDは出たとしてもすぐになくなっちゃうやつなんだよ~
とご教示いただき、期待値高まる中での観劇。
ミスアデレイドは役替わりで彩海せらさんと彩みちるさんが演じられていますが、この日は彩さんでした。
DVDに収められているのは彩海さんがミスアデレイド役の回なので、違うバージョンが見られてそれはそれでラッキーです。
さて、こちらの演目がブロードウェイで初めて行われたのは今から75年前の1950年!!
衣装は令和に着ても通用しそうな可愛さなのに75年前の価値観はもはや時代劇的でそのギャップも興味深かった!
たとえば女性の結婚へのあこがれの強さ。
劇中に何度も「結婚」というフレーズがでてくるし、ヒロインのサラとミスアデレイドで「アイツ/あの人と今日~♪ 結婚する~♪」と歌ったりもする
それがまた耳に残るんだ
このブログを書き始めた序盤から頭の中に流れ続けております。
彼女を好きな気持ちに偽りがなくても結婚・身を固めることには消極的な男たちと、男たちに欠点や「変わってほしい」部分を認めつつもその男と離れられない女たち。
でもミスアデレイド、14年は待ちすぎでは?!
…と、2025年を生きるわたしは思ってしまうのですけれど でも逆に待てば待つほど手放せなくなるもあるか
コンコルド効果
これまでに費やした時間やお金、労力を無駄にしたくないという心理から、損失が出ると分かっていながらも事業や投資を中止できずに続けてしまう心理現象
妙齢の未婚女性は悪い風邪こじらすなんて曲もあって(こじらせ女子ってこと?)これが令和につくられた作品だったら「時代錯誤だ!」って言われそうですけれど、実際違う時代のお話なのでご愛敬です。
そうだ、劇中に「キッチンシャワー」なる単語がでてきました。
結婚前に新婦が友人たちに祝ってもらうブライダルシャワーのことを、1950年代にはそのように呼ぶことが多かったそうです。
当時は新婚生活=家事中心の背景があり、新婦への贈り物のテーマをキッチン用品に限定した会がよく開かれたためそのように呼ばれたそうで
時代だぁ…!
75年前って、時代劇とカテゴライズするには新しすぎるし、でも現代人の感覚とは確実にズレる部分もある絶妙なラインで すごく面白かったです。
もちろんストーリー自体も、王道ハッピーラブストーリーでステキでした。
前回の月組公演「ゴールデンリバティ」然り、月組のトップさんの演じられる役は隙のないイケメンですねぇ…!
ホワイトカラーのニックが好きなわたしに刺さる賢くて余裕のある男感…!
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しかしなにより良かったのはダンスと曲。
どの曲も心地よくて頭に残る!
DVDですかさず復習したためかもしれませんが、こんなに曲が頭に残ったことあったかしら?
運転中や料理中に気づいたら口ずさんでおります。
宝塚歌劇で上演されなかったら75年も前から存在するこのショーをわたしが知ることはきっと一生なかっただろうなぁ
毎回本当にありがたいことです。

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