教師にならなくて良かった。
と、とある教師下げの記事を見てつくづく思った。
教師は単なる職業のひとつなのに、要求されることが多すぎると思う。
教科書の内容を教えるだけならまだしも、勉強以外のところでの指導も求められて、でもその指導の仕方がぐにゃぐにゃ蛇行する常識の一本線を1mmでもはみ出ようものならワーワー騒がれて。
勉強を教える以外の雑務が多すぎるのに、勉強を教えるだけの塾の先生や教育系youtuberさんと比較されて

学校の先生は教えるの下手。塾の先生はわかりやすい。
なんぞと評価されたり。
外部との比較以外でもこれまでの先生と比べてどうだこうだって常に比較される職業だと思う。
こんなに他人との比較にさらされる仕事、教師以外だと芸能人くらいなんじゃ?
こどもも好き勝手言うし、こどもの言うこととはいえこちらも傷つくし。
たとえばわたしは三十代前半のころ、小学校二年生の生意気女子におなかをふざけてパンチされたことがあって、そのときに

人のこと殴るのだめだし、特に女の人のおなか絶対にだめだよ
見た目ではまだ目立たなくても赤ちゃんいる人だっているよ
気にされたら可哀想だからと続けて

わたしにはいないけど
と言ってしまったのが良くなかったが、それに対して

あっそ おばさんだもんね
ときたもんだ。
あーれは不妊治療とか赤ちゃんほしくて悩んでる人だったら精神的にかなりくるものがあったと思う。
こういうことを言っちゃう子はその他にもたくさん問題発言をしていて、それを浴びせられるそこそこ近い存在の大人。特には学校の先生。
それでこういう子は結局、自分への注意はどれも不当だと思う節があり聞き入れず他責。
教師って本当に大変な仕事だと思う…
一方で変な人がいるのも事実。

学校事務の友人もよく

学校の先生、変な人多い…
大学出てそのまま「先生」なんて呼ばれる仕事につくもんだから、勘違いしちゃうのかな?
と嘆いていた。
うわぁぁ~
前後左右敵だらけでストレスたまりそう
関わる人が多いだけに、モンスターもいれば、ステキな出会いや経験にも満ちた仕事なのだろうと思うけれど、人間って百個の誉め言葉よりも一個の貶し言葉が大きく聞こえる生き物だから
というか、わたしがそういうタイプで、うれしい言葉もたくさんもらってきたはずなのに過去を振り返ると先に思い出されるのは悪口のほうで…
体力的な意味でも、精神的な意味でも、わたしには教師は絶対に務まらなかった。
「先生なんて不要」の論調もときどきあるようだけれど、それって先生なしでこどもたちが自分たちで勉強できるよね 教材はそろってるしって考えなのかな?
「生徒に好きに学ばせます」
「先生は授業しません」
「先生は教室でサポート役としているだけ」
の中高一貫校が地元にあるけど、まぁ… いつまで持つかしら…
自主性に任せたときに自主的にやれる生徒の少ないこと!
先生はとっても楽そう。
もし地球がひっくり返って人類全員学校の先生になれって言われたらここの学校にする
かくいうわたし自身は学生時代、授業はいつも上の空で蔑ろにしてしまっていたタイプ。でもそんな生徒にも授業を提供してくれていた先生方ありがとうございました。
大人になった今だからそのありがたみがわかります。
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